どうも、だらず夫です。

最近、ちょっとした移動にLUUP(電動キックボードのシェアリング)を使うようになりました。「歩くには微妙だけど自転車出すほどでもない」くらいの距離感のとき、これがめちゃくちゃ便利で。

ただ困ったことに、近所にLUUPのポートがない。使いたいと思っても、そこまで歩いて行かなきゃいけないという本末転倒な状況になっていました。

だったら自分で買った方が早いんじゃないか。そう思い始めたところに、たまたま広告で流れてきたのがAINOHOTというメーカーでした。電動モペット・電動キックボードを扱っている会社で、見た瞬間「あ、これいいかも」と食いついたのを覚えています。

とはいえ、すぐに決められたわけではなく、ここからそこそこの紆余曲折がありました。

条件として考えていたのは以下の3つ。

  • 予算5〜10万円
  • できれば日本製
  • 公道を走れること(特定小型原付であること)

……なんですが、これがなかなかの無理ゲーでした。日本製・予算10万円以内・航続距離40km以上を同時に満たす選択肢は、調べた限りほぼ存在しません。現実は厳しい。

検討の変遷

まず最初に目をつけたのは、電動キックボードでした。RICHBIT ES2 Proという機種が候補に挙がりました。価格79,800円、航続距離50km。スペック的にはこれで十分そうに見えました。

ただ、ここでふと冷静になります。

免許は持ってるし、駐車場もある。だったら原付でよくない?

そう思って中古原付をグーバイクで調べてみたんですが、これがまた微妙な世界でした。7〜8万円台で出てる車両は、走行距離が怪しいものや自賠責がついてないものがゴロゴロ。しかも50ccの新車生産はもう終了していて、中古市場は値上がり傾向。20年落ちの中古原付に7万円払うくらいなら、新品の電動キックボードに8万円払う方がまだコスパがいいんじゃないか、という結論に至りました。

そんなこんなで一周した末に最終的にたどり着いたのが、AINOHOTの「SAGA mo」でした。

決め手はこのあたりです。

  • モペット(座り乗り)+かご付きという、ちょっとした移動に実用的なスタイル
  • 折りたたみできて、置き場所に困らない
  • 航続距離35〜40km(想定する移動距離を余裕でカバー)
  • 超早割で7万円以下、カラーはオリーブグリーン

同じAINOHOTのRICHBIT ES2 Pro(立ち乗り、79,800円、航続距離50km)とも比較しましたが、最終的には「座って乗れる快適性」「折りたためる」「かご付きの実用性」を優先してSAGA moに決定しました。

費用まとめ・登録手続き

購入にあたってかかった費用をまとめると、こんな感じです。

項目金額
本体(超早割)7万円以下
自賠責保険(2年)8,040円
ナンバー取得無料
軽自動車税(年)2,000円(来年5月から)
初期費用合計約8万円程度

任意保険は妻の車の任意保険にファミリーバイク特約を追加してもらう形で対応しました。この特約、別居していても補償される仕組みなので、実家暮らしじゃなくても使えるのがありがたいポイントです。ヘルメットは努力義務(=任意)なので、ここは各自の判断で。

登録の流れは以下の通り。特定小型原付、意外と手続き自体はシンプルです。

① 販売証明書の確認
これはAINOHOTから本体に同梱される形で届きます。手続きに必要な書類なので、忘れずに持参します。

② 役所でナンバー取得(無料・平日のみ)
登録に使う申請書類(軽自動車税申告書兼標識交付申請書)は役所の窓口に置いてあるので、事前に準備しておく必要はありません。持参するのは販売証明書と身分証明書だけでOKです(京都市の場合、印鑑は不要でした)。

  • 持ち物:販売証明書+身分証明書
  • 手続き先:市区町村役場の税務課など
  • 所要時間:10分程度(体感)
  • 書類名:「軽自動車税申告書兼標識交付申請書」(窓口で入手・記入)

③ コンビニで自賠責保険加入(8,040円・2年)
ナンバー番号が必要なので、ナンバー取得後の手続きになります。

④ 車体にナンバー取り付け・自賠責ステッカーを貼る

⑤ 公道走行OK!

……と、文字にすると簡単そうに見えるんですが、実際にはこの後普通にひと悶着あります。それは次のブロックで。

軽自動車税は毎年4月1日時点の所有者に課税される仕組みなので、4月2日以降に登録すればその年度分は課税されず、翌年5月から支払いが発生します。あと地味に知っておきたいのが、メルカリ・ジモティー・ヤフオク・Yahoo!フリマは特定小型原付の出品を禁止しているという点。手放すときはAINOHOTの公式認定中古車プログラムに問い合わせる形になりそうです。

発注〜まさかの2ヶ月遅延

さて、ここからが今回のメインイベントと言ってもいい部分です。

発注したのは5月1日。SAGA moは予約販売商品だったので、届くまでにはある程度時間がかかることは覚悟していました。当初の見込みは6月末。まあ1ヶ月くらいなら普通に待てるかな、くらいの気持ちでいました。

ところが。

5月20日、AINOHOTから一通のメールが届きます。要約するとこんな内容でした。

国際的な物流状況の影響で、部品供給・輸送スケジュールに遅れが発生。お届け予定は7月20日前後になる見込み。

はい、いきなり1ヶ月弱の後ろ倒しです。しかもこのメール、ご丁寧に選択肢まで提示してきました。

  • ① 別モデル「SAGA go」への変更(差額なし・6月20日頃から発送)
  • ② SAGA moのままお待ちいただく(お詫びにワイヤーロックと空気入れをプレゼント)

正直どうしようか悩んでいたところに、大阪の固定番号から電話がかかってきました。出てみると、なんだかカタコトのスタッフさん。内容はあまり覚えていないんですが、「7月20日には絶対お届けします」というようなことを言っていた気がします。

それを聞いて、まあ待つかとなりました。本音を言うと、ただの面倒くさがりです。

その後、7月15日にもう一通メールが届きます。

商品は現在、日本へ向けて輸送中。7月26日頃に日本到着予定、7月30日頃に弊社倉庫へ入荷見込み。

じわじわ後ろ倒しになっていく様子、お分かりいただけるでしょうか。

そして実際に発送完了メールが届いたのは8月6日。

……7月20日には絶対って言うとったやないかい!

結局、当初予定(6月末)から数えると2ヶ月以上待たされたことになります。ちなみにお詫びでもらえるはずだったワイヤーロック、記憶を辿ってもどこにも見当たりません。まあ、なくても全然困ってはいないんですが。

幸い、ちょうど転職でバタバタしていた時期と重なっていたこともあり、「来ないなぁ」くらいの温度感で待てたのは不幸中の幸いでした。もしヒマな時期だったら、もっとやきもきしていたと思います。

ナンバー取得のドタバタ

待ちに待って、ようやく手元に届いたSAGA moがこちらです。オリーブグリーン、想像していたよりずっしりした存在感がありました。

AINOHOT SAGA mo オリーブグリーン 実車写真

無事に本体が届き、いざナンバーを取りに役所へ。……と思ったら、まさかの出直しになりました。

役所に着いて、備え付けの申請書類に記入しようとしたところで気づきます。あれ、販売証明書に車台番号が書いてない。もともと自動車販売店に勤めていたこともあり、この時点で嫌な予感がしました。

案の定、窓口の方にも「これ、車台番号がないと登録できないんですよ」と言われ、「ですよね!」と即座に納得。

というわけで一旦持ち帰り、出直すことに。

そして迎えた出直しの日。役所までは片道1時間。つまりこの日だけで2往復です。

さすがに笑うしかありませんでした。

無事2回目でナンバー取得完了。京都市の場合は印鑑不要、所要時間は10分程度でした(2回とも)。窓口の方も「分かるところだけ埋めてもらえれば大丈夫ですよ」と親切に対応してくれて、思ったよりすんなり進みました。

教訓:車台番号は事前にメモか写真に撮っておきましょう。これから手続きする人は、同じ轍を踏まないようにしてください。

1時間半押し歩き

さて、ナンバーが取れないことにはどうしようもないので、2回目の役所行きに向かいます。

本来なら体だけ行けばいい話ではあるんですが、①運動不足を解消したい、②早くナンバーを取って乗りたい、という2つの理由から、モペットを押して歩いていくことにしました。

歩いて行くと片道1時間半。押していくだけなら「運転」には当たらないので、ナンバーなし・自賠責なしでも法律上は問題ありません(またがって足で蹴って進む、みたいな乗り方をすると運転とみなされる可能性があるので、あくまで完全に押して歩く体で)。

というわけで、運動も兼ねて1時間半、モペットを押しながらのウォーキングを敢行しました。

正直、我ながらどうかしていると思います。でも「これも一種のトレーニングだ」と自分に言い聞かせながら押して歩きました。何より、ナンバーさえ取れればすぐ乗れる、という目先の楽しみがあったのは大きかったです。

役所に着く頃には、疲れと汗だくの体でヘロヘロでした。この日の移動距離、往復で考えるとちょっとした遠足レベルです。

公道初ドライブインプレ

無事ナンバーを取得し、ついに公道デビューです。

最初の行き先は、前から気になっていた喫茶カゼコでした。せっかくの初乗りだし、行きたかった場所に自分の足で行けるのはやっぱり嬉しいものです。

喫茶カゼコで食べた桃のフレンチトーストとコーヒー

いただいたのは桃のフレンチトーストとコーヒー。コーヒーは爽やか系のテイストで、甘いフレンチトーストに合わせるにはちょっと物足りなかったかなという感じもしましたが、それぞれ単体で見れば普通に美味しかったです。モペットで来た初めてのお店として、いい思い出になりました。

一旦帰宅してから、あらためてスーパーへ買い物に出直しました。

操作感は、LUUPとほぼ一緒でした。慣れているだけあって違和感はなし。ただ一つ戸惑ったのがウインカー。スライド型のスイッチになっていて、これはちょっとだけ慣れが必要だなと感じました。

あと、説明書を見るとクルーズモード(20km/hで巡航し続ける機能)が搭載されているらしいんですが、発動条件までは書いてなくて結局よく分からずじまい。今度もうちょっと調べてみようと思います。

肝心の乗り心地は、LUUPのキックボードと比べて圧倒的にいいです。LUUPのキックボードって、正直乗り心地なんてあったもんじゃなくて、段差を拾いまくって死ぬほど揺れるんですよね。それに比べるとSAGA moは、言っても自転車みたいなものなので、段差の拾い方も自転車くらい。LUUPに乗り慣れていると感動するレベルです(冷静に見れば普通ですが)。

音はめちゃくちゃ静かでした。ただ、ウインカーの作動音が鳴らないのはちょっと気になるポイント。消し忘れそうです。

駐輪場問題についても触れておきます。タイヤをガチャンとロックするタイプの駐輪場は、幅・タイヤ径が合わず絶対に無理でした。平置きタイプの駐輪場であれば、「特定小型原付お断り」の表示さえなければ大体大丈夫そうです。原付が停まっているような場所なら、まず問題ありません。

まとめ

LUUPのポート難民から始まって、電動キックボードか原付かで一周回り道し、SAGA moに決めてからも発注〜納車まで2ヶ月以上待たされ、ナンバー取得では2往復させられ、最終的に1時間半押し歩きまでする羽目になりました。振り返ると、乗れるようになるまでが一番のドラマだったかもしれません。

肝心の乗り心地は期待以上で、LUUPに慣れた身からするとかなり快適です。ちょっとした移動のハードルがぐっと下がったので、これからの生活でどう活躍してくれるか楽しみにしています。

というわけで、電動モペット導入記でした。